容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

東京夢企画のパーティー…最終回



本人からって言われたって、余った男性陣から誰選んでいいわけでもないでしょ…。



そう思っていると、司会者がコソッとマッチ箱程度に折りたたんだ紙を見せ、
この番号の書かれている人があなたを指名してる人だから、誰でもいいよ!
と言いました。



コソコソとしたやりとりでしたが、いかんせん会場のど真ん中でやっているもので参加者全員の視線が刺さります。



これ…みんなの視線を引きつける場所でやるべきことか…??
と思いながら、適当に2.3個番号を覚え、その番号で目に入った一番近い人にしようと決めました。



司会者に「オッケーです。」と言って、男性陣の方へ向かおうとすると、
司会者「あっ!!
盛り上がるように練り歩いて手を引いてきてね!!」
と言われました。



あれです、
ぐるナイの最下位を肩叩きする料理長の仕草です。
しょうがないので、番号を確認しがてら一列に並んだ男性の端から端まで往復しました。



覚えた番号で最初に目に入った男がまさかのA男でした。
こいつ色々と持ちすぎだろ。
しかし、A男だけは絶対嫌だったのでもう1人の男性を探しました。
それほどに「自称料理できる男」に嫌気がさしていたのでしょう。



素直に「料理できないけど、早川と食べたい!」と言ってくれていれば、A男が早川とカップリング出来たのかもしれない。



A男が願うような目で早川のことを見ているのにも無性に腹が立ちました。
早川の露骨な態度を見てもまだ可能性があると思うその鈍感さに苛立つのです。鈍感な人間ってなんであんなに腹立つのでしょうか。



そしてようやくもう1人の覚えた番号の男を見つけ出して、目の前に立ちました。
その男を立ち上がらさせて一緒に会場の真ん中に戻ります。



司会者「おーーー!!
モテクイーン、なんでこの男性を選んだの!?」



(え?たまたま覚えてた番号だからだよ?)
早川「優しそうだからかな。」



司会者「男性は?」



選ばれし男「一目惚れでした。
…ほんと、本当によかった。」






よし、これでハッピーエンドだね。
パーティーは終了し、全員帰り支度をしました。
カップリングした人達以外がライン交換会をしている横目で見て、カップリングしてよかったな…と思ってしまいました。選ばれし男とだけの交換で済んだので。
選ばれし男だけが少し気の毒でしたが、彼もまた早川だけを追い続けていたのでそれだけで満足していただけた…と思うこととします。


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